1回のダイビングでどのくらいの時間潜るんですか?

ダイビングで潜行してから浮上するまでの時間を潜水時間といいますが、今回は潜水時間について解説したいと思います。

ダイビングの潜水時間

減圧不要限界や空気の残量など、安全に潜るために最低限守るべきルールに従えば、潜水時間に制限は特にありません。潜水時間を決定する上で考慮すべきことはいろいろありますが、おもに次のような要因で決定されます。

  1. ダイバーのスキルレベル
    個人差が大きいですが、一般的に初心者の場合、緊張や水中での移動に不慣れなため、エアの消費が早くなってしまったり、疲労がたまったりするため、経験豊富なダイバーと比べて安全に潜れる時間が少なくなります。
  2. 潜水深度
    深い深度に行けば行くほど、エアの消費が激しくなるため、潜水時間は短くなります。例えば20mでは陸上の3倍も早くエアを消費します。
    また、深度によっては、エアは残っていても減圧不要限界によって潜水時間が制限されることもあります。
  3. 水温
    水温が低いと、高い場合に比べて、体温の低下が大きくなるため、潜水時間が短くなっていきます。
  4. タンクの容量
    タンク内のエアの量によって、潜水可能な時間が決まります。大容量のタンクを使えば、より長い時間潜ることができます。

無理な計画は立てない

潜水時間を考慮する上で重要なことは、「無理な計画は立てない」ということ。空気が残っているともったいないから、エアを使い切るまで潜るつもりでいると、途中でコースを間違えたり、流れが強くなるなどというトラブルやアクシデントの際に空気の残量がなくなって大きな事故につながる恐れもあります。

また、ダイブコンピューターに従い、減圧不要限界の範囲内で潜っていても、窒素の吸収・排出のされ方には個人差があり、その日の体調などにもよって変化するので、それを守っていても絶対に減圧症にならないというわけではありません。

エアがもったいないとか、少しでも長く潜っていたい気持ちはわかりますが、ギリギリで潜るのではなく、時間に余裕をもって安全に潜るようにしましょう。

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