
本格的にダイビングを楽しもうと思ったら、講習を受け、ダイビングの資格、つまりダイビングライセンス(Cカード)を取得する必要があります。ダイビングライセンス(Cカード)とは何なのかを詳しく解説します。
ダイビングライセンス(Cカード)とは?
「ダイビングライセンス」は、正確には「Cカード」と言います。「Certification Card」の略で、日本語にすると「認定証」の意味。ダイビング教育機関による講習プログラムを受講し、必要な知識とスキルを身につけた証として発行されますが、ダイビング教育機関は民間の団体なので、国家資格(免許)ではありません。ダイビングサービスの施設を利用したり、タンクをレンタルしたりする際には、このダイビングライセンスの提示が求められます。所持していないとダイビングできないこともあります。これは国内外、どこでも共通です。

Cカードはダイビング教育機関によって発行されます。画像はPADIのCカード
ダイビング教育機関とは?
ダイビング教育機関とは、その名の通りダイビングを安全に楽しむためのルールを「教育」する「機関」のこと。より多くの人がダイビングを楽しめるように、講習カリキュラムや教材を作成したり、ライセンスカード(Cカード)を発行したりと、さまざまな活動をしています。そして、それを教える教室がダイビングショップ、教える人がインストラクターです。ダイビング教育機関は複数あり、ポリシーやカリキュラムが異なります。ダイビングを始める際には、教育機関によっての違いを知り、自分の好みに合った教育機関に所属するダイビングショップ、インストラクターの講習を選ぶといいでしょう。ソーシャルダイビングでは、PADIというダイビング教育機関のCカードを取得できます。
日本国内にあるダイビング教育機関については、Cカード協議会のウェブサイトにまとめて掲載されています。Cカード協議会は正式名称を「レジャーダイビング認定カード普及協議会」といい、日本国内の主要なCカード発行組織14社によって構成されている団体です。どんなダイビング教育機関があるのか気になる方は、こちらでチェックしましょう。
Cカードの年齢制限
PADIの教育システムでは、10歳からCカードの取得が可能です。しかし、10~14歳まではジュニアオープンウォーターダイバーの認定となり、最大深度や同行者などに一部制限がかかります。
- 10~12歳:最大深度12mまで、プロ資格のダイバーまたは保護者の同行が必要
- 12~14歳:最大深度18m(オープンウォーターダイバーと同一)、成人の認定ダイバーの同行が必要
Cカードを取ったら出来ること
ダイビングライセンスは、ダイバーとして身につけておくべき知識とスキルを習得したことを証明するものです。しかし最初に受けた講習だけで、オールマイティにどこの海でも潜れるというわけではありません。最初に取得するのは、オープンウォーターダイバーのCカードで、これは昼間の比較的穏やかな水域で、最大水深18mまでで減圧停止をする必要のない範囲なら潜れるなどの規定があります。さらにいろいろな海を潜るためには、継続して講習を受けて、上のランクのCカードを取得する必要があります。
Cカードの種類
PADI教育システムでは、オープンウォーターダイバーのCカード取得後も、無理なく知識とスキルを段階的に高めていくことができます。

PADIで提供しているコースの一覧
もちろん、オープンウォーターダイバーの認定だけでも多くのダイビングスポットで潜ることができますが、知識とスキルを深めることで、より水中世界を楽しむことができるようになります。上の表でも分かるように、オープンウォーターダイバーダイバーは、水中世界の入り口に過ぎません。そこでより一層楽しむために、継続して学んでいきましょう!
Cカードの期限について
Cカードには有効期限はないため取得すれば、自動車免許のように有効期限や更新は必要ありません。しかし、しばらくダイビングをしていないとスキルは低下し、知識も忘れてしまうことがあります。そのため、前回のダイビングから期間が空いてしまった場合は、PADI ReActivateなどのリフレッシュコース(教育機関によって名称は異なる)を受講することが推奨されています。
Cカードの再発行
旅行先にCカードを忘れてしまったり、どこにしまったかわからなくなってしまってもCカードは再発行可能です。PADIであれば、直接PADIに申請するか、Cカードを発行したショップまで連絡して下さい。申請時に、パソコンやスマートフォンで確認可能なeカードも選択できます。